ペアーズは、日本最大級の恋活・婚活マッチングアプリです。
オフラインの出会いをアプリを通して提供する機能「ペアーズイベント」のデザインを、コンセプト検証からリリースまで担当しました。
ペアーズでは、「プロフィールを見て判断し、メッセージを重ねてから会う」というマッチングアプリ独特のステップの多さが、実際の出会いへの壁になっていました。
また、こうしたフロー自体への抵抗感から、マッチングアプリを使い始められていない層も一定数存在していました。
そこで、プロフィールに依存しない新しい出会い方の可能性を探ることにしました。

コンセプト検証では、ユーザー自身がデートプランを設定して募集する形式でユーザーテストを行いました。
プロトタイプも並行して制作しましたが、コンセプトへの共感は得られた一方、オープンな募集形式が「真剣さに欠ける」という印象を与えることがわかりました。
この結果から、自由度の高さではなくペアーズが場を設計・担保する信頼感こそが、ユーザーにとって重要なポイントになるという仮説を立て直しました。
仮説を検証するため、ペアーズがイベント企画・運営までを担うホスト型の形式にコンセプトをシフトしました。
改めて行ったユーザーテストでは、「ペアーズが主催しているなら安心」「場の雰囲気を事前にイメージできる」という声が増え、参加意欲の高まりを確認できました。
プロフィールではなく、体験の共有が出会いのきっかけになるという方向性に手応えを感じました。
ファーストリリースでは、デザイナーがノーコードツール(Studio)でフローを擬似的に再現し、実際のユーザーに体験してもらいました。
作り込む前にフロー全体の課題を洗い出すことで、設計の手戻りを最小限に抑えながら検証を重ねることができました。
検証を経て、エンジニアも加わり本格的に実装しました。アプリ内でイベント検索・応募・参加者とのマッチングまでを、一貫して体験できるようにしました。

イベントは多くの情報を持ちますが、一覧画面では「まず参加したいかどうか」の判断に必要な情報に絞り、確認すべき内容が明確でシンプルなデザインにしました。
イベント当日、入場時にスムーズなチェックインを実現するために、ユーザー・スタッフ双方から情報が確認しやすいアニメーションを実装しました。
UIデザインに加えて、サムネイルのビジュアルトーンやイベントタイトルの命名パターンについてもガイドラインを整備しました。
また、今後のスケールも見据え、デザイナー以外でもブランドに沿った質の高いサムネイルを作成できる、AIを活用したフローを構築しました。

2026年2月のリリース以降、半年間でイベントを170件以上開催し、累計約7,000人が参加しました。参加者同士のマッチング率は通常機能の約3倍以上を記録しており、コア機能の一つに成長しています。